YCAでは卒業後にライブの企画案を提出して自分のやりたいライブが出来ます!
今回のレポートは企画を考えるところから本番までについてです!
まずは劇場メンバー返り咲きバトルライブ COMEBASK
担当作家はおさめさん
ネタバトルライブです!
YCA卒業生ライブでは芸人からの持ち込みもありますが、
主に自分でどんな企画をやりたいのかを考えて、企画書を提出、
先輩作家の伊藤さんと吉本の社員さんがどの企画をやるのかを決定します。
担当作家であるおさめさんには、
なぜこの企画を考えたのか、どうしてこのキャスティングにしたのかを聞きました。
「やはり他の人とは違うようなライブを企画してやりたい。
ネタバトルライブはYCA卒業生ライブでやったことが無かったので、今回企画を提出しました。
キャスティングに関しては元劇場メンバーで劇場に復活が早そうな人を
自分がピックアップして決定しました。」
他の人と被らない企画を考えるというのは重要な事です。
似たような企画があると、どうしても比べられます(主に発券数)。
そうなってしまうと
「わざわざ似たようなライブを同じ枠で行う必要はないな。
じゃあ既にある程度売れてるこっちのライブにした方がいいな」
と、企画を決定する人は考えるからです。
企画が決定して、通れば事前準備を行います。
おもぽちゃライブ~ドスッ!重すぎてゴ・メ・ン❤~
担当作家はYCA2期生の朝野佑美さん
朝野佑美さん
今回が4回目のユニットライブ。NSC45期の太った芸人を集めたユニットライブです。
浅野さんにはライブが始まるまでに準備するものについて聞きました。
基本的な物は、台本、モニターに映すV、SE、必要なら小道具、手カンペなど。
今回のライブでは罰ゲームがあったので、そちらの準備も当日に行います。
罰ゲーム用の激辛トマトジュースの準備
ライブ前に行う必要があるもので大事な事としては、
ゲームコーナーの内容を決定する事と、ライブ当日の照明さんや音響さん舞台監督さんとの技術打合せがあります。
YCA卒業生ライブでは、先輩作家の伊藤さんにゲームコーナーの内容を気軽に相談できます。
技術打合せでは作成した台本を元に、
どこでどんな音を流して欲しい、こういった照明で照らして欲しいが出来ますか?
などをすり合わせる。
浅野さんに台本を書く時の注意点を聞きました。
「芸人達と一緒にコーナーを考えるが、出来るだけ芸人達が出した考えを台本に落とし込みたい。
それとルールが成立してるかを確認している。」
事前準備が完了してようやく本番に臨めます。
リトル漫才ウォーリアーズ
担当作家は島なずなさん
今回5回目のユニットライブ。メガネの低身長を集めたユニットライブです。
島なずなさん
島さんには本番当日リハーサルについて聞きました。
リハーサルは時間が決まっています。
劇場の使用時間もあるので出来るだけ円滑に終わらせることを心がけます。
10/27(日)のZAZAHOUSEの予定表
今回のライブでは、出演者4組が1ネタ(漫才)のほかに
1分ネタ、30秒ネタ、10秒ネタを行う内容でした。
加えてこのライブでは毎回オープニングアクトでコントを行います。
漫才は「ありがとうございました」で終わって暗転なので、リハはしません。
コントは音響さんがどこでSEを流すのか、どこで照明を切るのかなどを確認する為リハをします。
今回は1分ネタ、30秒ネタ、10秒ネタでもコントをする為、リハからかなりバタバタしていました。
リハでの作家の立ち位置としては、
舞台監督や照明さん音響さんにゲームコーナーの内容の説明をして
技術打合せで説明したことをより具体的に説明します。
そして変更が必要な所では、その解決策などを考えます。
島さん「私は台本でコーナーの所をあえて大雑把に書いている。
大雑把に書いてリハで決定する。だからリハはかなり大事。」
最後は、
NSC大阪presents 46期ネタ&コーナーライブ ほりだしもんっ!
担当作家は上田ヒロ(筆者)とアシスタントでふじ岡さくらさん。
この枠はYCA卒業生ライブ枠では無く
NSCアシスタントが企画書を提出して通ったライブ枠です。
今回はNSC46期生、いぞりが提出したものになります。
上田ヒロ
本番中の作家の行う事は映像出しです。
「ほりだしもんっ!」台本の一部
Vが映像になります。
暗転に関してはネタが終わった後に照明さんが消してくれます。
その後に映像を消します。
この台本では転換がありますので、進行さんマイクを出してくれます。
舞台監督さんが、進行さんがマイクを出したことを確認したうえで
音響さんに出囃子を流していいという合図を送り、
映像を出してもいいという合図をくれます。
映像出し以外には、MCに「時間が押してるから個々の下りをカットしてください」と伝えたり、
ゲームコーナーの終了を告げるゴングのSEをサンプラーから流すなどを有ります。
一番大事なことは時間管理です。
他のライブと違い出演者が圧倒的に多いです。
その為、時間管理が課題になるであろうと考えていました。
結果として3分程度の押しで終わりましたが、後半のコーナーをかなり削ってしまいました。
このライブは演者のおかげでチケットも完売していました。
しかし、そのためにお客さんが席に着くのに時間がかかり
最初から5分押しになってしまいました。
これは想定出来うる事態でしたので
先に社員に席案内をお願いしておけばよかったと反省しました。
まだ1年目の自分は毎回のライブでは、新しいことが出来る度に新しい課題が出てきます。
先輩に話を聞いても、
順風満帆に出来るライブは無いと聞くくらいですので臨機応変にどんな問題も快刀乱麻で断てるように
成長していく必要と(出てくれる演者に対しての)義務がある。
上田ヒロ(YCA3期生 構成作家コーナー卒業)
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